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【知ってるときっと得する】注文住宅のための用語集

注文住宅をする上で知っていると、営業さんや設計士さんと同じ目線で話ができるので、言われるがままということがなくなり、より理想的な家を建てることができます。

ここでは注文住宅を建てるときによく耳にする用語集を纏めてみました。

とりあえず、これだけ把握しておけば良い家は建てられるはず!というものを網羅しています。簡易的な解説になりますので、もっと詳しく知りたい場合はググってくださいね^^;

注文住宅は自分で進んで勉強が非常に大事です!
そうしないと工務店やハウスメーカー主導になって、あとでああしておけばよかった、こうしておけばよかったと後悔することになりますよ。


断熱性能について

Ua値とは

外皮平均熱貫流率(UA値)のことで、その家がどれくらい熱を逃がしやすいかと表現した数値で、住宅の内部から外部へ逃げる熱量を家の表面積(外皮)全体で平均した値になります。

Ua値が低いと逃げる熱量が少ないため断熱性能が高い家とされています。今はこのUa値で表現するのが一般的になっています。

もっと詳しく → Ua値とは


C値とは

その家にどれくらいのすき間があるかを現した数字をC値と呼びます。

C値が小さいとその家にはすき間がほとんどないことになり、高気密の住宅となります。C値を名刺1枚分ですと例えるハウスメーカーや営業担当さんもいらっしゃいます。

気密測定で行われるのはこのC値を測るためのものです。

もっと詳しく → C値とは


Q値とは

Q値とは、Ua値とかなり似ていて、その家がどれくらい熱をにがしやすいか表現した数値で、Ua値と違のは換気も考慮しているかになります。

もっと詳しく → Q値とは


断熱方法について

充填断熱とは

ロックウールやグラスウールのような綿状の断熱材を木造の構造の中に入れる断熱方式です。吹付断熱も充填断熱になり、ほとんどのハウスメーカーや工務店はこの充填断熱方式を採用しています。


外張り断熱とは

家を木の構造の外からすっぽり覆う方法で断熱する方法です。充填断熱よりも断熱に優れていると言われています。

デメリットとしてはコストと壁に厚みがでるために狭小地で寸法がシビアなところには向いていません。

ヤマト住建アエラホームなどは外張り断熱です。


基礎断熱とは

ネオマフォームなどのパネルでコンクリートの基礎を断熱することを基礎断熱と言います。

基礎となる床下に通気口があり風が流れるようにするのが一般的な施工方法ですが、冷気も入ってくるために床下寒くなります。

基礎断熱はこの空気の流れを遮断して基礎内部の温度を安定させます。床下エアコンなどはこの基礎断熱が前提になっています。

コンクリートは熱しやすく冷めやすいという熱についてはとても弱いもので、基礎断熱をすることで床の冷たさが軽減されます。


付加断熱とは

基本仕様の断熱のほかにオプションとして断熱をするものです。

充填断熱(内断熱)だけだったら、外断熱も追加する、
外張り断熱(外断熱)だけだったら、充填断熱も追加する、

このような感じで、家の断熱性能をさらにあげることを指します。


断熱材について

グラスウールとは

断熱材として一般的によく使われるのがグラスウールです。

グラスウールは吸湿しない、燃えない、軽いというメリットがあります。ハウスメーカーのほとんどで高性能グラスウールが使われています。

グラスウールはグレードに14K、16K、20K、24K、32Kと表記されることがあります。これは、1m3(1立方メートル)あたりの重さになり、14Kだと1立方メートルの箱に14㎏のグラスウールが入っていることになります。

数字が大きくなればなるほどたくさんのグラスウールが詰まっていることになります。

高性能グラスウールの熱伝導率は0.038W/(m・K)と言われています。


発砲硬質ウレタンフォーム(アクアフォーム)とは

吹付断熱と言われる施工方法に使われているのが発砲硬質ウレタンフォームになります。

現場で吹付をすることからグラスウールよりコストが高くなりますが、すき間が出来づらい、グラスウールのバッグが入らないところも吹付ができることから高気密高断熱の住宅で使われています。

熱伝導率は0.034W/(m・K)とグラスウールよりも優秀ですが、吹付が下手だと凹凸はカッティングしないといけなかったり、仕様通りの厚みに吹き付けられているかの判断が難しい所があります。


フェノールフォーム断熱材(ネオマフォーム)とは

熱伝導率0.02W/(m・K)と住宅で利用されている断熱材で最も低いのがフェノールフォーム断熱材になります。

旭化成建材のネオマフォームが一般的によく使われています。パネルの断熱材になりますので木と木の間に充填することは苦手で、外張り断熱の住宅においてこのパネルですっぽりと覆ってしまう施工方法や、天井や床などの平らな部分に使われています。


ロックウールとは

グラスウールと同じように綿状になった断熱材です。ロックウールはその名の通り玄武岩などの鉱石を繊維状にして作られたものになります。

防音性や不燃性の良さからアスベストの代わりに使われるようになりました。繊維の断熱材はグラスウールが主流ですが三井ホームなどはまだロックウールを使っています。


スタイロフォームとは

押出法ポリスチレンフォームの板になります。水色のものが使われ、浴槽廻りの断熱材や玄関土間にスタイロフォームが利用されることが多いです。


土地について

土地についてあまりよく知らないで購入してしまうと、思っていた大きさの家が建たなかった!ということもあります。

他にも四角い家を建てたかったのに斜線規制が厳しくて建たなかった、、など土地については法律で定められたことがいっぱいあります。ぜひ知っておいて損はありません。

建ぺい率とは

建ぺい率とは、その土地に対して建物が占められる割合です。

建ぺい率50%の100坪の土地ならば、その土地には1階部分50坪の家が建てられます。残りの50%は一般的にお庭や駐車スペースになります。


容積率とは

容積率とは、その土地に対して建てられる建物の大きさです。

容積率100%の100坪の土地ならば、その土地には1階、2階合わせて100坪の家を建てることができます。

詳しく知る → 【知っておくべき】建ぺい率とは・容積率とは?調べ方と計算方法について


斜線制限とは

斜線制限は、隣家や道路の採光性や通風のために建築物の各部分の高さを制限するものです。

屋根の一番上からだんだんと斜めになっていくために斜線と呼ばれています。屋根がギザギザならぶ建売住宅などを見たことはありませんか?

四角いボックス型の家を建てたいのに斜線制限のために叶わない場合も多々あります。また、斜線制限があるために2階の部屋の隅の高さが低くなることもあります。

太陽は南から当たるので、隣の南側の採光を取るために北側の高さが問題になってくるために、北側斜線制限ともいわれます。


日影規制とは

建物によりできてしまう日影の時間を制限するための決まりで、住宅地の日照等の居住環境を保護しようとするものになります。

例えば東京都港区の日影規制は、以下のようになります。

建築物による影の時間を制限するもので、測定面で冬至日の8時から 16 時の間までに、敷地境界線から5mを超えて 10m以内の範囲、敷地境界線から 10mを超える範囲でそれぞれ指定された時間以上の影が生じないよう建築物の形態が制限されます。港区では商業地域以外で規制された区域があります。
港区の日影規制より

建物について

PSとは

Pipe spaceの略で、排水管やガス管などが通る場所になります。


サービスルーム/DEN/納戸とは

部屋としては4畳以上あるのに、納戸と書かれていた、DENと書かれた広告や間取りを見たことがありませんか?

建築基準法 第二十八条で定められた部屋に満たしていない部屋のことを、サービスルーム、DEN、納戸、書斎と表記します。

満たしていない部屋とは、

  • 採光のための開口部(窓など)が、その部屋の床面積の7分の1以上の面積で設けられていること
  • 換気のための開口部(窓など)が、その部屋の床面積の20分の1以上の面積で設けられていること

が守れていない、満たすことができていない部屋になります。

狭い区画にたくさんの棟数を建てる建売などで見かけることがあります。実際に見てみてどのような利用ができるのかをチェックしましょう。


スキップフロアとは

階段を登って中段のスペースが設けられ、下部が空間になっているフロアのことを俗にスキップフロアと呼びます。

下部の高さを140㎝以下にすることで延べ床として含まれません。その分、固定資産税も安くなるメリットがあります。

スキップフロアにワークスペースを設けたり、リビングとしての利用、我が家はグランドピアノを設置する予定です。


尺モジュールとメーターモジュールとは

間取りの基準となるもので、図面などの1マス(1間)を尺とするか、mとするかです。

尺モジュールの1マスは910㎜になります。(1尺は30.303cm)

メーターモジュールの場合は100mとなります。

ハウスメーカーによってはメーターモジュールを使うことで車いすなどが通りやすい、廊下などが広いなどとウリにしていることもあります。


雁行とは

空を並んで飛ぶ雁(がん)の行列をイメージして、建物がガタガタずれている形状を雁行型と言います。

集合住宅やマンションがガタガタしているものも雁行と言いますし、1つの住宅で形がガタガタとしているものも雁行と言います。

三角形や斜めの線がある土地などでは、雁行が増える傾向があり、建物価格も基本は高くなります。できるだけ直線の家が理想的です。


内装について

ニッチとは

住宅でいうニッチとは、壁がへこんだ部分になります。nicheという英語でくぼみとかの意味があります。ほかにもニッチな市場と言ったりするようにすき間という意味もあります。


下がり天井/折り下げ天井

天井高を一部低くすることです。

キッチンの上のみを一段下げてオシャレな壁紙にしアクセントをつける内装が流行っています。


換気/エアコンについて

第3種換気システムとは

建売などで主流の換気システムです。

仕組みが簡易で施工もシンプルなので低コストで導入できます。

壁に取り付けられた換気口から自然に入り、自然に出ていくシステムが第3種換気になります。大手ハウスメーカーでも第3種換気が標準になっているところも多いです。

第3種換気でも、ダクト式、ダクトレス式に分かれます。どちらを採用しているか確認するようにしましょう。

熱交換の機能はありませんので、高気密高断熱住宅の場合は第1種換気システムが望ましいと言われています。


第1種換気システムとは

第1種換気システムは、機械による外部からの吸入、機械による外部への排気になります。

屋根や床下に備えた機器からダクトを通すことで各居室の換気を行います。外部へ給排気するときには、熱交換器により温度差を抑えることができるために、高気密高断熱が実現できるシステムです。

特に全館空調のZ空調はこの第1種換気システムと床下・階間のエアコンを利用するシステムになっています。


全館空調とは

普通は各居室にエアコンを設置してそれぞれを冷暖房しますが、全館空調の場合はエアコン1台~2台で全ての部屋が均一の温度になるように空調します。

住宅の気密性・断熱性が高まり、全館空調に人気がでてきています。


床下エアコン・階間エアコンとは

通常のエアコンのように部屋の壁に設置するのではなく、床下や屋根裏、1階と2階の間に設置するエアコンです。

床下断熱をしつつ高気密高断熱の家であれば、床下エアコン1台で家じゅうを快適に空調することができることで知れ渡りつつあります。

大手ハウスメーカーよりも工務店が得意とする方法です。


Z空調とは

絶好調と空調を掛け合わせて作ったZ空調は、先で述べた第1種換気システムと階間・床下エアコンを利用することで全館空調するシステムになります。

桧家住宅、レスコハウスなどの桧家グループ、そして桧家グループを買収したヤマダホームズなどで導入が可能です。


間取りについて

シューズインクローゼット(SIC)とは

間取り図ではSICと表記されるシューズインクローゼットは、ぜひ取り入れたい間取りの1つです。

間取りでSICと表記されます。玄関の横にシューズインクローゼットを採用するのが一般的となり、建売住宅でもSICが増えてきています。


土間収納とは

玄関続きの1段下がった収納部屋です。

注文住宅をする家でシューズインクローゼットと合わせて土間収納を作る家が多くなっています。靴以外にもアウトドア用品やベビーカー、ゴルフ用品など靴箱に入らず、外で使う大型のものを収納できるスペースで人気の間取りのひとつです。


ランドリールームとは

最近は室内干しをする家庭が増えてきていて、ランドリールームを作る人が増えています。

ランドリールームには除湿乾燥機を入れ、外干しをせずに家の中で完結することで、花粉やPM2.5などからも守ることができます。

余裕があれば浴室・洗面所の横に作りたい間取りの1つです。


浴室 1616/1620サイズとは

お風呂の表記です。

システムバスの内壁から内壁の幅が1600mm×1600mmが1616と表示され、1坪タイプとなります。1600㎜x2000㎜は1.25坪となります。


鉄骨階段/スケルトン階段とは

https://item.rakuten.co.jp/ryan/10000057/

リビングから2階へ壁や床がない鉄でできた階段になります。これがリビングにあるだけで注文住宅っぽさが増します。

相場としては約100万かかります。


その他

一条ルールとは?

一条工務店を建てるときに受ける制約を一条ルールと呼ばれています。

一条工務店はi-smartやグランセゾンなど規格型の商品を展開していて、自由度が非常に低い、です。この自由度の低さが一条ルールとなります。

このために一条工務店で建てる家は良くも悪くも似たような外観、内装、間取りになりがちです。全館床暖房が魅力的で一条工務店を選ぶ場合は、注文住宅のようになんでもできるわけではないので注意が必要です。

最新情報は確認が必要ですが参考にこちらがおすすめです。外部サイト